こんばんは、ことりです。
今日は、「ショップカードができるまで<2>」をお届けします。
なんとか見つけた活版印刷をお願いできそうな「世田谷福祉作業所」さん。
「しあわ世のもりあわせ」のホームページはあたたかくて素敵です。
何度かメールでやり取りをして、紙のサンプルを送っていただきました。
それと同時に、いてもたってもいられず、カフェもあるという「しあわ世のもりあわせ」に行ってみました。
三軒茶屋の駅から、夏の炎天下をてくてく歩いて到着。
カフェは2つありましたが、事務所のある方のこじんまりとしたカフェへ。
最初はお茶だけ楽しんで帰ろうかなと思ったのですが、せっかくなのでご挨拶をさせていただきました。カフェでは、てづくりのチーズケーキとクラフトコーラをいただきました。とってもおいしかったです。カフェに置いてあった雑誌「コトノネ」にもつくられている紙のことが載っていました。
その後、アポなしで伺ったにもかかわらず、ご親切に対応していただいて、施設を見学させていただくことに。
施設をまわりながら、紙を作る工程は分業が出来て、それぞれの利用者さんの得意なこと、できることを活かせるというお話や、紙をちぎるのが好きな利用者さんがいるお話などを聞かせていただきました。(牛乳パックを素材に紙漉きをやっている作業所はたくさんありますが、私のいた福祉施設でも紙をちぎるのが好きな利用者さんのお話をききました。ちぎるの楽しいですもんね)
製菓工房や、お菓子を詰める箱の組み立て作業などを見せていただき、紙漉きのお部屋へ。
紙漉き用の枠や水を流す台など、立派な設備でした。ここで一枚一枚手作業で紙が作られ、手作業で印刷がされている。作業用のエプロンがハンガーにかかっていて、作業の様子は残念ながら見られませんでしたが、紙ができる背景を目にすることができました。
工房では、紙のサンプル、印刷のサンプルも詳しく見せていただきました。
紙は、段ボールからつくられる茶色のクラフトっぽいもの、牛乳パックからつくられる白色のもの、グレーの紙はなんと雑誌「コトノネ」のバックナンバーから作られているそうです。
インクも濃度を少しずつ調整することができて、理想の色で印刷することができます。
施設を色々と見せていただいて、もう一つのカフェにもご案内いただきました。
こちらのカフェは広々としていて、イベントなどにも使用できるとのこと。
一緒に何かできたらいいですね、などお話しながら夢が膨らみました。
帰りがけ、見学に夢中になっていて、カフェのお会計をするのを忘れたのに気が付き、大慌て。
美味しいおやつにはちゃんとお支払いしなくてはいけません。
うちに帰ると、ポストに紙のサンプルが届いていました。
どの紙にするか、何色のインクにするか、家族にも相談しながら、悩みまくり…。
リパドゥロワゾーのショップカードは、グレーのマガジン紙に少し薄めのグレーのインクでロゴを印刷することに決めました。
完成した一枚一枚てづくりのショップカード、手渡した方からは「かわいい!」のお声をたくさんいただいています。
もちろんアクセサリーも喜んでいただきたいですが、お店の看板であるショップカードも思いを込めて人の手によって丁寧につくられているので、大切にしていただけると嬉しいです。
また、ショップカードを通して、「しあわ世のもりあわせ」さんのことを知っていただいて、福祉がもっと身近になるように、障害のあるなしに関わらず、みんなの仕事が、頑張りが、生き方が尊重されるような世の中になっていけばいいなと思っています。
微力ですが、これからもみなさんにアクセサリーと共にカードを裏話をお届けしていきたいと思っています。
次回は、ショップカードができるまで<3>
NOZOMI PAPERについてご紹介します。